ビタミンCの効用は、ビタミンCの第一人者佐賀大学名誉教授の村田博士がその著書『新 ビタミンCと健康 21世紀のヘルスケアー』で一石二鳥どころか一石四十鳥と言っています。
色々な文献や資料を読めば読むほどその効用、効果の偉大さに感心させられます。
先日テレビで激痛にのたうちまわり、痛みのために嘔吐まですると言う「尿路結石」のことを取り上げていました。
原因は、ナス、大根、ほうれん草、レバー、たらこ等シュウ酸カルシウムを含む食材の摂り過ぎや尿が酸性だと石が出来やすいとのことです。
また内臓脂肪が多いと腎臓で生産するアンモニアの量が抑制され尿中のアンモニアが少なくなり尿は酸性になりやすくなるそうです。尿をアルカリ性にするには食事面からは野菜、果物、豆腐など効果があると言われています。
また結石の原因はオステポンチンという物質が関与し、シュウ酸が腎臓の細胞を破壊するとオステポンチンの生成量が多くなるそうです。一方オステポンチンはシュウ酸を無毒化する重要な役割も担っています。
腎臓の細胞破壊を防止し、尿をアルカリ性にしてシュウ酸カルシウムの結晶化を防ぐためには抗酸化力のあるお茶や果物、大豆等を摂ることが予防になると言われています。
何を隠そうこれこそがビタミンCのキーワード「抗酸化力」に直結します。細胞やDNAを破壊、損傷する活性酸素を還元し無毒化するビタミンCの抗酸化力が尿のアルカリ化に貢献します。
尿路結石の激痛から解放され、結石そのものを回避出来るのであればこれこそビタミンCの効用は一石四十一鳥と言えるでしょう。
ビタミンCは価格も比較的安く1日2~3 グラム摂っても20円から30円程度です。これで激痛を回避出来たら、一日3回(1g / 回)摂る「ビタミンC大量摂取」はチャレンジする価値ありではないでしょうか。
またビタミンCは水溶性ですから過剰に摂った分は尿から排出されます、安心して今日から摂取を始めてみてはいかがでしょうか。
written by 植山(ら・べるびぃ予防医学研究所長)