髪の毛で健康診断

12月28日、新聞などで一斉に報道されたニュースです。

ヤフー、アデランス、理化学研究所などが髪の毛から健康状態の診断を目指す検査の研究を進めているということです。

毛髪の形状や内部に含まれる遺伝子やたんぱく質などと病気の発症の関係を調べ、いつ発症したかを特定したりできる診断技術の確立を目指すとのこと。

ら・べるびぃ予防医学研究所では、17年前から髪の毛に含まれるミネラルを測定してきました。

創業当初は、髪の毛で体の状態が分かるわけがないなどと言われることもありましたが、髪の毛には体の様々な状態が記録されているのです。

『今』を知る、血液や尿検査。

『過去からの状態』を知る、毛髪検査。

『髪の毛を使って健康診断』日経新聞2017年12月28日

数滴の血液で「9割」がん判別 着目したのは微量元素

報道によると、千葉県がんセンターなどの研究チームが、数滴の血液中の微量元素を測定することにより、90%近い確率でがんを診断できる方法を発見したということです。
将来的には8~10種類のがんが判明できる見通しとのこと。

ら・べるびぃ予防医学研究所はミネラル検査一筋18年。
26微量元素の検査データを15万人分蓄積しています。

血清中の微量元素は食べたものと時間帯で変動します。

一方、毛髪は一月に約1cmずつ体から排泄されたミネラルを蓄えながら伸びていきます。
これが「毛髪は体内の状態を書き留めるレコーダー」と例えられるゆえんです。

従って、毛髪中微量元素の方がより精度は高いはずと、がんなどの病気との相関性について着目しています。

日本人のがん検診の受診率は先進国では最低レベルで、がんの死亡者数は40万人を超えています。

がん検診が自宅で手軽にできるようになれば、この数を大きく減らすことも夢ではありません。
ら・べるびぃ予防医学研究所では、毛髪や爪によるがん検診の開発に取り組んでいきます。

『数滴の血液で「9割」がん判別 着目したのは微量元素』朝日新聞デジタル2017年10月31日22時39分

written by 筒井 豊春

栄養素のチカラ

一年前に「Nutrient Power」を日本で出版すると公表し、今年3月に「栄養素のチカラ」として無事に翻訳出版しました。

出版などしたこともない素人ですが、昨年、著者のウィリアム・ウォルシュ博士の講演を聞き、その内容が現在日本のみならず世界で求められている内容だと感銘を受けたのです。
そして、どうしても日本に紹介するべき内容だと思い、翻訳出版を決意しました。

精神疾患でお悩みの方やその親族、特にうつ病、自閉症、認知症などの精神医療の専門医や従事者の方々にも熟読していただきたいと思います。

とにかく悲劇をなくしたい。ただそれだけです。

 

 

 

 

 

 

栄養素のチカラのご紹介ページはこちらから。

written by 筒井豊春

がん遺伝子を血液サンプルで検査

73のがん網羅的遺伝子を血液サンプルで検査する医師主導臨床試験を実施-東京医歯大

組織生検よりも非侵襲的な血液からの検体採取

東京医科歯科大学は9月13日、がん患者の血液サンプルによる73のがん網羅的遺伝子検査「Guardant360」を含んだ医師主導臨床試験「PROFILE試験」を開始し、2017年8月28日、プロトコールに基づいて実施をした国内第1号となる検査を同大学医学部附属病院で行ったと発表した。Guardant360は、米ガーダント・ヘルス社が開発。同病院と業務委託契約を締結している。
従来のがんゲノム検査は、患者のがん細胞を生検などで採取して検査を行う方法が主流だ。一方、今回実施された検査では患者から血液サンプルのみを取り、血流内に排出された死んだがん細胞由来のDNAである「遊離DNA」を解析することで、がんゲノム変異を調べることができ、新たな治療法の発見などに期待が持たれている。血液からの検体採取は、組織を採取する生検よりも非侵襲的であり、がん細胞を採取する痛みや検体採取を行う時間を大幅に軽減・短縮することができる。

73の遺伝子を網羅的に解析する検査は今回が初めて

リキッドバイオプシーとも呼ばれるこの検査法は、現時点では組織からの遺伝子解析を置き換えるものではなく、相補的な役割と考えられる。しかし、米国の非小細胞肺がんNCCNガイドラインでは、組織からの繰り返しの生検が困難な場合は、リキッドバイオプシーを考慮する指針が出され、他のがんでの活用も米国を中心に期待が高まっている。
なお、日本国内では、すでにEGFR遺伝子の異常を血液から調べるコバスEGFR変異検出キットが保険収載されているが、73の遺伝子を網羅的に解析する血液からの検査は、今回が初めて。同附属病院では、今回診療中のがん患者がPROFILE試験のプロトコールに基づいたリキッドバイオプシーの最初のケースとしてこの検査を受け、その結果は2週間以内に主治医のものへと届けられる予定。

肺がん検診やっと50%超え。ただし、男性のみ

厚生労働省が2016年に実施した国民生活基礎調査によると、がん検診を過去1年間に受けた40~69歳の人の割合が前回調査(13年)より増え、中でも、男性の肺がん検診の受診率が初めて50%を超えて51・0%となった。
女性の肺がん検診の受診率は41・7%にとどまった。
 同省は、死亡率を下げる科学的根拠があるとして、肺がん、胃がん、大腸がん、子宮頸(けい)がん、乳がんの各検診について、対象や方法を定めた上で受診を推奨。
閣議決定された「がん対策推進基本計画」などで、受診率を50%に引き上げることを目標に掲げている。
肺がん以外の検診受診率は、胃がんが男性46・4%、女性35・6%、大腸がんが男性44・5%、女性38・5%。
 国民生活基礎調査では3年に1回、がん検診について調査している。
前々回調査の10年以降、受診率はどのがんも調査のたびに上昇しているが、男女で比べると、女性の方が一貫して受診率が低い。
女性が検診を受けやすくする環境整備の重要性があらためて示された。
 調査は昨年夏、全国の約29万世帯を対象に、調査票記入方式で実施。
昨年4月の熊本地震の影響で、熊本県は除いている。

電解水を用いた透析システムで透析合併症を抑制-東北大

電解水が生体内で酸化ストレスを抑えることに注目

東北大学は9月15日、「電解水」を用いて慢性透析患者における透析治療の副作用を改善する新規の透析システムを開発したと発表した。これは、同大大学院医学系研究科附属創成応用医学研究センターの中山昌明特任教授のグループが、株式会社日本トリムと共同で行ったもの。研究成果は、「PLOS ONE」に掲載されている。

現在、血液透析の副作用である透析合併症を完全に抑えることは難しく、患者の就業率やQOL低下が問題となっている。この透析合併症の原因には透析中に生じる生体内の酸化ストレスと炎症が関わっていると考えられているが、これらの要因を安全に抑える手段はなく、透析合併症を抑える新たな治療法の開発が求められている。

東北大学と日本トリムは、水の電気分解によって生成される水素分子を含む水(電解水)が生体内で酸化ストレスを抑えることに注目。この水の透析治療への応用を目指して2006年から共同研究を実施し、2011年からは臨床試験も行っている。今回の発表は、その中間データを報告したものだ。

DDDおよび強い疲労感や掻痒感を抑制

評価の対象は、全国7施設で行われた同試験に参加した透析患者327例のうち、研究開始後から12か月間でとくに死亡、重篤な心血管病などのイベントを発症することなく安定して治療を継続した262名。140名に電解水透析による治療を行い、122名には通常透析による治療を行った。これらの患者において、身体所見および各種臨床検査、服薬歴、患者の自覚症状(疲労感、掻痒感)に関するアンケートなどのデータを比較解析した。

その結果、透析自体の臨床的効果・安全性に違いは見られなかったが、必要な1日当たりの降圧薬の投与量()、透析後の副作用としての重度な疲労やかゆみ症状で違いが見られ、電解水透析を受けた患者で副作用が改善されていた。統計学的な解析においても、電解水透析がDDD、および強い疲労感や掻痒感に対する抑制因子となることが示されたという。

研究グループは、「従来の血液透析療法が抱える未可決課題に対して電解水透析が新たな解決手段となる可能性が示されたと考えられる」と述べている。

出展:医療NEWS QLife プロ (2017年09月20日 PM12:15) 

O157などの患者続出、昨年上回るペース

国立感染症研究所の患者報告によると、O157などによる腸管出血性大腸菌感染症の患者報告数が昨年を上回るペースで増えているそうです。全国各地で集団発生が起きており、過去5年間で最も多かった2014年に迫る勢いとなっています。
厚生労働省は都道府県などに対し、感染予防策や治療法などの情報を医療機関に周知するよう求めています。
同研究所によると、今年(9月3日時点)の患者報告数は2,568人。
昨年同時期の2,358人を上回っています。

都道府県別にみると

東京 327人
埼玉 196人
神奈川 190人
北海道 171人
千葉 127人
大阪 118人
愛知 114人
福岡 107人
岩手 89人

という順です。

先日の惣菜店の惣菜によるO157感染では小さな女の子が亡くなるという悲劇もありました。

飲食店、介護施設、保育施設などでは、厳しい衛生管理が求められます。
スタッフの方々は日々、見えない細菌やウイルスと闘っていらっしゃいます。

家庭では、肉や魚と野菜などのまな板を別にする。
肉にはしっかり火を通す、など、基本的な衛生知識を身につけましょう。

また、アルコール除菌は濡れている状態だと効果が弱まります。
しっかりと乾燥させてからアルコールを塗布するか、次亜塩素酸ナトリウムのような細菌にもウイルスにも有効で、塗れていても使用できる消毒剤を利用しましょう。

食材用洗剤の実験、というか実証。

O-157問題などで食材の安全に注目が集まっています。

そこで、野菜果物食材の洗剤、ほたての貝殻の粉(水酸化カルシウム)の実験というか、実証。

0.5%溶液にするとpH11を軽く越えて強アルカリになった。

 

この水溶液に食材をつけると農薬や細菌などが除去できるのだ。
しかし、単にホタテの貝殻を焼いて粉にすると酸化カルシウムとなり、不安定な状態となる。

そこに一手間加えて水酸化カルシウムにすることで、非常に安定し、保存が効く上に人体に害がなくなる粉末となるそうだ。

O-157問題などで食材の安全に注目が集まっている。
野菜や果物に付着した農薬は水洗いだけでは不十分なので、こういう安全性の高い食材用の洗剤を使い農薬や細菌などをしっかり除去したい。

“奇跡のシェフ”と呼ばれた神尾哲男さんは、末期がんと言われてから14年活躍されて今年5月他界された。

神尾シェフは人一倍食材に気を使い、有機野菜をこのほたての貝殻の粉で洗っていたそうです。

神尾シェフのご冥福をお祈りします。合掌。

written by Kai

written by kai

 

“子供を殺してください”という親たち

今朝7時のNHK「おはよう日本」で、精神疾患の話題が取り上げられました。

冒頭 『“子供を殺してください”という親たち』という衝撃的なマンガの紹介から始まった。

400万人が精神疾患を病んでいるという。
深刻です。

重症なケースは保健所が担当するが軽症までは手が回らない。所沢市の保健センター「こころの健康支援室」の活動に注目。
年間8000件の問い合わせに対応するため職員を4名増員した。

精神疾患の医師や患者のご家族に読んでいただきたい本があります。

『栄養素のチカラ』ウィリアム・ウォルシュ博士著

 

 

witten by 筒井 豊春

インスタの写真がうつ病診断の手がかりに

写真や動画を共有するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のインスタグラムに投稿される写真の中に、投稿者がうつ病であるかどうかを予測する手掛かりがあることが新たな研究で示された。

研究を率いた米ハーバード大学のAndrew Reece氏によると、投稿写真をスキャンしてうつ病の徴候を検知するコンピュータプログラムを用いることで、7割の確率でうつ病を正確に診断できたという。

Reece氏は今回、米バーモント大学教授のChristopher Danforth氏と共同で、インスタグラムの投稿内容や精神疾患の病歴について研究グループと情報共有することに同意したユーザー166人の投稿写真4万3,950点を分析。機械学習のプログラムを用いることで投稿写真の特徴からうつ病を予測するモデルを開発した。

その結果、166人のうち71人にうつ病の既往があったが、健康なユーザーの写真と比べてうつ病のユーザーの写真は青みが強く、明度や彩度は低い傾向が認められた。また、画像を加工する場合、うつ病のユーザーはモノトーンに変えるフィルタ(Inkwell)を好むのに対し、健康なユーザーは暖色系の明るい色味に変えるフィルタ(Valencia)を好む傾向があることも分かった。

Reece氏は「膨大なデータから微妙なパターンを見つけ出す作業は、人間よりもコンピュータの方が得意だ。今回の研究結果からは、うつ病の人は文字通り暗く色彩のないレンズを通して世界を見ていることが示唆された」と説明している。

また、過去の研究でプライマリケア医がうつ病を正確に診断する割合は約42%と報告されているが、今回の研究ではインスタグラムの投稿写真を用いたコンピュータプログラムによるうつ病の検出率は70%に達し、プライマリケア医を上回ることが示された。ただし、Reece氏らは「(コンピュータプログラムを用いた)この方法は、医師による診断と競合するのではなく、あくまでも医師の診断を補助する方法として位置づけられるのではないか」と話している。

米マウントサイナイ病院精神科のIgor Galynker氏によると、うつ病の人が暗く薄い色を好むことは、過去の研究で明らかにされているという。「沈んだ気分のことをブルーと表現し、赤い色は情熱と関連づけられるのには理由がある」と、同氏は説明している。

なお、Reece氏らは今回の研究は予備的なものであり、使用したプログラムには追加の調整が必要だとしているが、Galynker氏は「この方法は自殺の抑止などにも効果が期待できるのではないか」と話している。ただ、この方法にはプライバシーに関する厄介な問題もつきまとう。今回の研究では当初500人以上の被験者が集められたが、多くはSNSのデータ共有に同意せず、研究への参加には至らなかったという。

この研究結果は「EPJ Data Science」8月8日オンライン版に掲載された。

Instagram photos reveal predictive markers of depression

written by ら・べるびぃ予防医学研究所