65歳を迎え、顔は思い出しても名前が思い出せない状況が続くと「認知症」という言葉に親しみを感じると共に恐怖感も感じるようになった今日この頃です。
先日「認知症」の言葉に惹かれNHKの番組を視聴しました。
何と日本の認知症患者は800万人、65歳以上の4人に1人が程度の差はあれ該当者だとか。
また認知症患者の70%がアルツハイマー病だそうです。
アルツハイマー病は、脳にアミロイドβが蓄積されることと脳の海馬が縮小することで発症すると言われております。
発症を止めるというか進行を遅らせる薬がある?
きっかけはシロシタゾールという脳梗塞の治療薬を服用されていた方の進行が遅いと言うことに気付いた医師がいたことです。
その後の治験でも確かめられました。シロシタゾールを服用すると血管が柔軟になり、血管の筋肉が動くことによりアミロイドβが血液を通じて体外に排出されるそうです。
従って脳に蓄積するアミロイドβが少なくなり、結果としてアルツハイマー病の進行が遅れる。
シロシタゾール→血管柔軟→血液経由アミロイドβ排出→認知症進行遅延→家族円満→医療費減少?
「風が吹けば桶屋が儲かる。」よりずっと科学的だと思いませんか。
written by 植山(予防医学研究所所長)