イタイイタイ病、公害認定から50年。

50年前、1968年5月8日、イタイイタイ病が国内初の公害病と国から認定されました。

イタイイタイ病は、岐阜県飛騨市の神通川上流にある神岡鉱山から排出されたカドミウムが神通川下流の水田を汚染し、そこで栽培された米を食べた人たちから発症しました。

公害病と認定されたのは50年前ですが、イタイイタイ病の発生は1910年代までさかのぼります。
カドミウムが原因で骨軟化症を発症し、少しでも体を動かしたり、くしゃみをしたりするだけで骨折してしまい、その痛みに「痛い、痛い」と泣き叫ぶことしかできなかったことからこの病名がつけられました。

カドミウムは腎臓障害を起こし、その結果、カルシウムの代謝に異常をきたして骨がもろくなります。

認定から半世紀、すでに過去のものと感じることもあるかと思いますが、被害者側と原因企業が全面解決の合意書を交わしたのが2013年、2015年には新たに2名の方がイタイイタイ病として認定されています。

また、世界に目を向けると、中国などでは現在もカドミウム汚染によるイタイイタイ病が問題になっています。

『イタイイタイ病 公害認定50年 悲劇の風化憂う』毎日新聞2018年5月8日 東京朝刊

『イタイイタイ病50年 認定、半数が死後 検査は体に負担』毎日新聞2018年5月8日 06時30分(最終更新 5月8日 12時11分)

『闇に葬られ続ける「イタイイタイ病」』日経ビジネスON LINE 2011年2月25日

『イタイイタイ病と戦う中国の人々』周来友 オフィシャルブログ2018年1月16日

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ら・べるびぃ予防医学研究所

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