今回毛髪中アルミニウムと年齢による蓄積について調査しました。
毎月ミネラル検査お申込み者への限定情報となります。
ミネラル検査ってどうして毛髪を使うの?
こんな質問をよくいただきます。
確かに検査といえば、一般的には血液や尿ですよね。
では、ミネラルは、なぜ毛髪で測定するのでしょう?
大きく4つと考えています。
1.毛髪は長期的な情報を得られます。
長期的な情報とは何でしょうか?
毛髪は毛母細胞が分裂、増殖をして押し出されるように伸びます。
伸びながらミネラルや金属を取り込んでいくため、「栄養状態を記録するレコーダー」とも呼ばれます。
皮膚からでた髪は角化しており、いわゆる死んだ細胞です。また、水分量も非常に少ないため、髪の中に取り込まれたミネラルや金属など元素の移動はほとんど起こりません。
つまり毛髪は1か月に約1㎝伸びるため、根元付近から3㎝は約3か月分のデータとなるのです。
ベートーヴェンの遺髪から鉛が検出されたのも、この性質によるものです。
つまり、安定して長期的な情報を記録している、ということになります。
これが毛髪を測定する利点と考えます。
2.毛髪という、細胞の塊を測っている。
個人的には、こちらも重要と考えています。
1.でもお話ししましたが、毛髪は毛母細胞が分裂、増殖をして押し出されるように伸びます。
細胞まるごとの情報が取り込まれているのです。
一方、血液はどうでしょう?
病院などで検査を行う場合、基本ミネラルは血清で測定します。
では、血清とは何でしょうか。
血清とは「細胞外液」です。
細胞外液は、細胞が生存するための環境のことで、細胞が正常に機能するために、電解質や浸透圧、pHなどが常に一定に保たれる必要があります。
そのため、細胞外液に変化があるなら、それはもう病気なのです。
ミネラルや金属は、電解質を除き、多くは細胞の中で働きます。
つまり、血液検査で使う血清では、残念ながら細胞の中にあるミネラルの量を測定することは出来ないのです。
では、尿はどうでしょう?
尿中のミネラルや金属は、その日食べたものなどにより日内変動が起こりやすいため、誘発テスト(点滴などの前後比較)などの場合は、有効ですが、日常的な体の状態を知るためのミネラルを測定するには不向きと考えられます。
例えば1ヶ月分の尿を蓄尿し検査する場合であれば平均的な排泄量として有効かと思いますが、非常に効率が悪く、また非衛生的であるため、毛髪はその点、メリットが大きいと考えられます。
3.採取が容易
血液と比べると、採取が圧倒的に簡単です。
尿と比べると採取後の保管が圧倒的に簡単です。
4.濃度が高い
毛髪は水分量が少ないため、濃度が高く、ミネラルや有害金属などの微量元素でも分析装置での測定が容易なのです。
ちなみに水銀は血液中と比べると数百倍も濃度が高いのです。
もちろん血液検査や尿検査は非常に大切であり、様々な情報の集合体です。
こと平均的なミネラルや有害金属を測定するのは毛髪が簡便であり、ご自身の状態を把握するのに有効だと考えています。
我々は生命活動を行う上でミネラルが欠かせません。
元来ミネラルは「鉱物」という意味です。
ミネラルは鉱物であることは意外と知られていません。
なぜ人体に取り込まれるのか、その経路は?
鉱物にはいろいろな元素が含まれていて、その組み合わせにより日本では1360種の鉱物として認識されています。
ダイアモンドも炭素からできた金剛石です。
語りつくせない鉱物を総論とともに有害金属とその症状を中心に解説します。
※事前にご質問を受け付けています。
お申込みいただくときに備考欄にご記入ください。
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開催日:11月24日(木)12時~13時
演題:鉱物の神秘
講師:ら・べるびぃ予防医学研究所 専務執行役員 米川豊
費用:1,100円
申込URL:https://www.lbv.jp/lbv-ec/?p=1297
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