食材用洗剤の実験、というか実証。

O-157問題などで食材の安全に注目が集まっています。

そこで、野菜果物食材の洗剤、ほたての貝殻の粉(水酸化カルシウム)の実験というか、実証。

0.5%溶液にするとpH11を軽く越えて強アルカリになった。

 

この水溶液に食材をつけると農薬や細菌などが除去できるのだ。
しかし、単にホタテの貝殻を焼いて粉にすると酸化カルシウムとなり、不安定な状態となる。

そこに一手間加えて水酸化カルシウムにすることで、非常に安定し、保存が効く上に人体に害がなくなる粉末となるそうだ。

O-157問題などで食材の安全に注目が集まっている。
野菜や果物に付着した農薬は水洗いだけでは不十分なので、こういう安全性の高い食材用の洗剤を使い農薬や細菌などをしっかり除去したい。

“奇跡のシェフ”と呼ばれた神尾哲男さんは、末期がんと言われてから14年活躍されて今年5月他界された。

神尾シェフは人一倍食材に気を使い、有機野菜をこのほたての貝殻の粉で洗っていたそうです。

神尾シェフのご冥福をお祈りします。合掌。

written by Kai

written by kai

 

インスタの写真がうつ病診断の手がかりに

写真や動画を共有するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のインスタグラムに投稿される写真の中に、投稿者がうつ病であるかどうかを予測する手掛かりがあることが新たな研究で示された。

研究を率いた米ハーバード大学のAndrew Reece氏によると、投稿写真をスキャンしてうつ病の徴候を検知するコンピュータプログラムを用いることで、7割の確率でうつ病を正確に診断できたという。

Reece氏は今回、米バーモント大学教授のChristopher Danforth氏と共同で、インスタグラムの投稿内容や精神疾患の病歴について研究グループと情報共有することに同意したユーザー166人の投稿写真4万3,950点を分析。機械学習のプログラムを用いることで投稿写真の特徴からうつ病を予測するモデルを開発した。

その結果、166人のうち71人にうつ病の既往があったが、健康なユーザーの写真と比べてうつ病のユーザーの写真は青みが強く、明度や彩度は低い傾向が認められた。また、画像を加工する場合、うつ病のユーザーはモノトーンに変えるフィルタ(Inkwell)を好むのに対し、健康なユーザーは暖色系の明るい色味に変えるフィルタ(Valencia)を好む傾向があることも分かった。

Reece氏は「膨大なデータから微妙なパターンを見つけ出す作業は、人間よりもコンピュータの方が得意だ。今回の研究結果からは、うつ病の人は文字通り暗く色彩のないレンズを通して世界を見ていることが示唆された」と説明している。

また、過去の研究でプライマリケア医がうつ病を正確に診断する割合は約42%と報告されているが、今回の研究ではインスタグラムの投稿写真を用いたコンピュータプログラムによるうつ病の検出率は70%に達し、プライマリケア医を上回ることが示された。ただし、Reece氏らは「(コンピュータプログラムを用いた)この方法は、医師による診断と競合するのではなく、あくまでも医師の診断を補助する方法として位置づけられるのではないか」と話している。

米マウントサイナイ病院精神科のIgor Galynker氏によると、うつ病の人が暗く薄い色を好むことは、過去の研究で明らかにされているという。「沈んだ気分のことをブルーと表現し、赤い色は情熱と関連づけられるのには理由がある」と、同氏は説明している。

なお、Reece氏らは今回の研究は予備的なものであり、使用したプログラムには追加の調整が必要だとしているが、Galynker氏は「この方法は自殺の抑止などにも効果が期待できるのではないか」と話している。ただ、この方法にはプライバシーに関する厄介な問題もつきまとう。今回の研究では当初500人以上の被験者が集められたが、多くはSNSのデータ共有に同意せず、研究への参加には至らなかったという。

この研究結果は「EPJ Data Science」8月8日オンライン版に掲載された。

Instagram photos reveal predictive markers of depression

written by ら・べるびぃ予防医学研究所

歯周病とアルツハイマー

成人の80%が歯周病予備軍と言われています。

歯周病は痛みがなく進行し、そのまま放置すると最後には歯が抜け落ちてしまいます。

最近では、歯周病は口の中だけではなく全身に影響することがわかってきました。

日本臨床歯周病学会のホームページでは、歯周病が影響している疾患として狭心症・心筋梗塞、脳梗塞などの循環器系疾患や糖尿病などがあげられています。

さらに、九州大大学院歯学研究院の武洲(たけひろ)・准教授(神経免疫学)の研究グループが歯周病がアルツハイマー病を誘発するメカニズムを解明したと報じられました。

アルツハイマー 歯周病が誘発 九大、関与の酵素特定(西日本新聞 2017年08月07日 11時00分)

定期的に自分の歯ぐきの状態をチェックしてセルフケアしましょう。

ら・べるびぃの歯周病リスク検査は、歯周病の進行度に応じて5段階に結果が表示されます。

郵送で簡単にできるので、忙しい方でも気軽に検査が受けられます。

歯周病リスク検査 3,780円(税込)

written by ら・べるびぃ予防医学研究所

がんサバイバー・クラブ

公益財団法人日本対がん協会の垣添会長や関原健夫常務理事が「がんサバイバー・クラブ」を立ち上げました。

早速、個人会員に登録させていただきました。

30年来の友人で金融界の大先輩である関原氏は、壮絶ながんとの闘いに勝利したサバイバー代表です。

彼の「がん六回人生全快」は、がん患者だけでなく多くの人々に生きる勇気を与える名著です。『NHKスペシャル ~働き盛りのがん~』でドキュメンタリードラマ化されたがん闘病記のバイブルというべき一冊で、昨年復刻されました。

がんサバイバーは日本だけで700万人もおられます。そして毎年100万人ががんに罹患しています。

がんサバイバー・クラブの活動へのご理解とご支援をお願い申し上げます。随時、法人・個人の寄付をお待ちしています。

written by 筒井 豊春


乳がん見逃すリスク「高濃度乳房」

高濃度乳房の方の場合マンモグラフィ検診だけでは乳ガンを見逃すリスクがある。

乳腺の密度で1~2番目に高い高濃度乳房は、マンモグラフィでは白く映り乳ガンの発見が遅れる。

40歳以上の約4割が高濃度乳房に該当する自治体も。

念のため自身の乳腺密度の確認と、マンモグラフィとは別途に超音波検査を受けるべきです。

『乳がん見逃すリスク「高濃度乳房」知って 厚労省、通知体制を整備 (日本経済新聞 2017/7/3 23:46)』

written by 筒井 豊春

都医学総研、統合失調症改善へ治験 ビタミンB6で

ウィリアム・ウォルシュ博士の「栄養素のチカラ」 第5章 統合失調症(60~87p)の中でビタミンB6が積極的に処方されています。

博士は統合失調症と診断された3,600人の血液と尿から患者をバイオタイプ別に分類します。それぞれのバイオタイプに応じた栄養療法を行い著しく改善した症例報告がなされています。その栄養療法の全てにビタミンB6が必須のサプリメントとして処方されています。

今ごろわざわざ治験する意味が良く理解できない。

『都医学総研、統合失調症改善へ治験 ビタミンB6で(2017/7/2 23:57日本経済新聞 電子版)』

『栄養素のチカラ 著者:ウィリアム・ウォルシュ博士(William J. Walsh, PhD)』

written by 筒井 豊春

がん検診伸び悩み

小林麻央さんが亡くなられて日本中が悲嘆に暮れている。

今こそがん撲滅に奮起すべきだと思う。

まず禁煙運動の輪を拡げよう。そしてがん検診。欧米に比べ日本人の検診率は低調だが、最大の理由が多忙だそうだ。それから女性の場合は恥ずかしさも一因。
だが、命には代えられない。両方に都合が良いのが郵送検診です。
手遅れになるまえに!

 

がん検診伸び悩み 16年、50%超は男性肺がんのみ
日本経済新聞 2017/6/28

written by 筒井豊春

環境問題の大きい地域ではがんリスクが高い

Healthy day newsの記事をご紹介します。


住んでいる場所ががんリスクに影響する可能性があると、新たな分析により示唆された。研究の筆頭著者である米イリノイ大学シカゴ校環境労働健康科学部助教授のJyotsna Jagai氏は、「全体的な環境の質ががんリスクの高さに極めて強く関連していた」と述べている。劣悪な環境条件に常に曝露していると、DNA構造と遺伝子機能が損傷されるほか、全身性の炎症が生じてホルモンの問題が引き起こされると、同氏らは説明している。
本研究では、米国立がん研究所(NCI)が2006~2010年に収集した情報をもとに全米の都市部、近郊部、農村部の約2,700郡におけるがん罹患率を調べ、2000~2005年の環境指数(EQI)調査の結果と比較した。
EQIは、それぞれの郡ごとに環境の質に関する因子を合算し、環境衛生について格付けする指標。水質、大気の質、農薬や汚染物質への曝露、交通手段、住居の安全性、犯罪に遭遇する可能性など、200以上の因子を集計しており、スコアが低いほど環境問題が大きいことを示す。
分析の結果、各郡で居住者10万人・年当たり平均451人のがん患者がみられることが分かった。EQIを考慮したところ、環境の質が低い郡ほどがん罹患率は有意に高くなり、その影響は男女で同様に認められた。因果関係は明らかにされていないが、EQIが最も低い郡では最も高い郡に比べて、居住者10万人・年当たりのがん患者が39人多かった。男性の前立腺がんと女性の乳がんのリスクは特に環境の影響を受けやすいようであった。
さらに、都市化の進んだ地域に住む人では環境とがんリスクの関連が特に強くみられたが、人口密度の低い農村部でも環境とがんリスクの関連は明らかであったという。Jagai氏は、「われわれは地方ごとの差異は考慮しなかったが、“都市化度”に基づく違いは検討した。全体として、環境の質は都市部、近郊部の全ての郡においてがんリスクに強く関連していた」と話す。
同氏は具体的な対策についてはコメントしていないが、「社会的・環境的な条件を改善すれば、がんリスクやその他の健康面にもよい影響をもたらすと思われる」と述べている。この研究は「Cancer」オンライン版に5月8日掲載された。
同誌に掲載された付随論説を執筆したカリフォルニアがん予防研究所(フリーモント)のScarlett Lin Gomez氏は、「この研究は環境保護庁(EPA)が収集、保持しているような環境データの価値を明らかにするものだ。これらの各機関は今回の知見をさらに追究し、疾患における地理的差異の原因を解明し、その対策を進めていく必要がある」と述べている。
(HealthDay News 2017年5月8日)