オンライン座談会に寄せられたご質問にお答えします。

昨日、オンライン座談会「毛髪ミネラル検査についてお話します」を開催しました。
初心に帰り、毛髪ミネラル検査とは?なぜ毛髪なのか?ミネラルとは?有害金属とは?など、基本的な話をさせていただきました。

開催しておきながら不勉強で手際の良くない部分も多く申し訳ないのですが、感染拡大防止と、どこからでもご参加いただける手軽さがいいなと思っております。

今回は、26名様の方にご参加いただきました。
といっても、ちらっと画面を確認した時の人数なので、あっているか自信がありません。。

zoomって人数を記録できるのでしょうか??

それでは、昨日の座談会を振り返ります!

〇本日の反省点

・ホワイトボードの文字が見にくいというご指摘をいただきました。

➡ご指摘ありがとうございます。どうやら白色が光を反射し文字が見えにくくなるようなので、黒板シートを購入しました。次回はくっきりした文字をご覧いただけるようになるかと思います。字が汚いのは、、、ご容赦ください!

・質問コーナーがかなり駆け足となってしまいました。

➡話す内容をまとめて、質問コーナーをしっかりと設けたいと思います。

〇いただいたご質問

(文章にするため、少し加筆をしております)

・ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査の基準値は国際的な基準値とは違うようですが?

➡毛髪中元素の国際的な基準値はありません。
ただし、水銀に関してはWHO(世界保健機構)と国立水俣病センターが毛髪中の水銀濃度による健康被害の指標を作成しています。

つまり、毛髪中の元素の基準値は、世界各国の各検査会社がサンプルを集めて作成したものです。
海外と日本では食生活、生活習慣が異なるので、日本人で制定した基準値と海外の検査会社の基準値とは異なります。
ら・べるびぃ予防医学研究所の基準値は、日本人のデータを集めて作成された日本人の基準値となります。

・坊主スタイルで毛髪を送ることができない方はどうすればいいですか?

➡短い場合でも量があれば測定できるので、バリカンなどで採取した髪の毛を数回分ためてください。

➡体毛で測定できませんか?
測定は可能ですが、基準値は毛髪によるものです。
体毛は伸びる速度や代謝されるミネラルが毛髪とは差異がある場合があります。
したがって、体毛での検査はあくまで参考値となります。

または、半年ほど前のデータとなりますが、爪ミネラル検査で行う方法もご検討ください。

・キレート点滴などによる効果
➡尿中誘発試験ではEDTA点滴は有害金属の排出が確認されています。ただし、有害金属以外のミネラルも排出が高まると考えられますので、必須ミネラルの補充が必要です。

・カルシウムとリンが高値でした。
➡カルシウムはパラドックスミネラルと言われています。
ホルモンバランスや腎機能の低下などによってカルシウムの体外への排出が過剰に起きたり、食品からのカルシウム摂取が足りなかったりして血液中のカルシウム濃度が低くなると、体は骨を溶かして血液にカルシウムを供給します。
これを「骨吸収」といいます。
そのため、体内で必要なカルシウムは不足しているのに、血中濃度や毛髪中の濃度が高くなる場合があります。
これが、パラドックスミネラルと言われる所以です。

リンについては必須ミネラルであり、肉などさまざまな食品に含まれているため不足については気にされる必要はありません。
過剰については、リン酸塩が多く使われている加工食品やスナック菓子などをよく食べる方は、リンがカルシウムの吸収を阻害する懸念がありますので摂取を控えましょう。

・お米を洗う方法?聞き取れなかったのでもう一度教えてください。
➡こちらをご覧ください。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969720368728

手順こちらに記載されています。
https://nazology.net/archives/72787

1.新鮮な水を鍋で沸騰させる(お米1カップにつき水4杯)
2.沸騰したお湯にお米を入れて5分間湯がく
3.お湯を捨て、米の水気を切る(このときにヒ素が除去される)
4.新鮮な水を通常の分量入れ直す
5.弱火〜中火で炊飯し、お米が新鮮な水を吸収するまで炊き上げる

但しこの方法は弊社で試したわけではございません。
近々、実験を行い、結果をブログ等でご報告したいと思います。

・ヒ素はどんな調理器具に含まれるのでしょうか?
➡調理器具にヒ素が含まれているというのは聞いたことがありません。

・米のヒ素についてですが、身体から排出する食材や栄養素はあるのですか?ヒ素は汗や便で出て行くのですか?
➡ヒ素は生体内での半減期は1週間から2週間ほどと他の有害金属に比べ短いです。
毛髪ミネラル検査においてはカルシウムやマグネシウムと反比例する傾向があるため、カルシウムやマグネシウムをしっかり摂ることが結果的にヒ素の排出を促すと考えられます。

・日常的に予防できることとして、避けるべき調理器具はどのようなものですか?
➡古くなったアルミの鍋などで酸・アルカリの強いものを熱すると溶出がしやすくなると考えられます。

・外でのバーベキューや落とし蓋がわりにアルミホイルを使うことはどうでしょう?
➡アルミニウムの溶出が考えられます。頻繁な使用はお勧めしません。

・アルミニウムでお魚を焼くのも、アルミ摂取になってしまいますか?
➡アルミニウムの溶出が考えられます。
熱の温度が高いほど、また調理時間が長いほど食材のアルミニウム値が上昇します。

・ホッカイロからの皮膚吸収などはどうですか?
➡申し訳ございませんが、わかりません。

・酵素ジュースの話のところで、たんぱく質は熱を加えると変質するとの事ですが、過熱した魚(煮魚や焼き魚)ではたんぱく質が摂れないということでしょうか?
➡タンパク質は摂取できます。
タンパク質は問題ありませんが、加熱するとほとんどの酵素は、酵素として代謝を促す働きが失活します。
市販されている酵素ジュースは清涼飲料水のため、衛生上、熱処理を行わなければならないため、酵素の働きが失活していると考えられます。
ただし、酵素ジュースは作る際に多くの野菜や果物から作るため、酵素以外の栄養素を補給するための栄養ドリンクとして摂る分には良いかと思います。
「酵素が働いて~」や「体内の酵素を増やす~」などという広告のうたい文句は正しくありません。

・ナトリウムとカリウムが異常に多かったのですが、それぞれは逆相関の量的関係にありそうなのに、不思議です。どうしてなのか、、、なにか悪いことはありますか
➡異常に高い場合はストレス反応が過剰である可能性が考えられます。

・リチウムが高かったのですがどんな対策をとればいいでしょうか?
➡リチウムの汚染源を突き止めることが対策となるかと考えます。普段飲まれている飲料水や食べ物、お薬などをご確認ください。
水が疑わしければ、水の検査を行うことも可能です。

次回のオンライン座談会も奮ってご参加ください。

事前のご質問も受け付けていますのでお気軽にメールでお送りください。

妊婦の血中マンガン濃度で赤ちゃんの体重が変わる

環境省が実地している大規模調査「エコチル調査」のデータから、妊婦中の血液に存在するマンガンが胎児の出生時体重及び頭囲に関連があることがわかりました。
国立環境研究所と千葉大学が共同で行った研究成果は、平成31年2月8日に環境保健の国際専門誌「Environmental Research」に掲載されています。通常、人体では血液中のマンガンはほぼ一定に保たれていますが、妊娠後期になると妊婦の血液中マンガン濃度が高くなる傾向にあります。しかし、この原因はわかっていません。また、最近の研究では、妊婦の血液中マンガン濃度が子供の発達に関係していることも指摘されています。

この研究では日本国内の妊婦約16,000人について測定を行いました。解析の結果、妊娠28週以降の妊婦の血液中マンガン濃度高すぎたり、低すぎたりすると、男の子に限って出生体重が最大140グラムほど減収することこと、また性別に関係なく、出生時の頭囲が減少する傾向があることがわかりました。

マンガンは胎盤を保護する酵素の成分であるため、胎児に栄養を供給する胎盤の機能に影響している可能性があります。しかし、男女で差が生じた原因などについては明らかになっていません。

「エコチル調査」は血液だけでなく生活習慣や毛髪、母乳などの採取も行っていますので、今後、さらなる研究と原因が解明されることが期待されます。

出典:Newton 2019年6月号
詳細:https://www.nies.go.jp/whatsnew/20190221/20190221.html

赤ちゃんを守れ!

風疹の拡大が止まりません。
昨年10月にも風疹の話題を載せましたが、その後も風疹は拡大し続けています。
国立感染症研究所は、直近の週(2月25日~3月3日)の風疹患者数が113人に上ったと発表しました。2019年の累計患者数はすでに768人になっています。風疹は、2013年の大流行(患者数1万4344人)の後、いったん減少し2014~2017年の4年間の患者総数は701人。
つまり、今年になってまだ3か月もたたないうちに4年間の患者数を超える人が風疹に感染しています。患者の多くは30~50代の男性や20~30代の女性。予防接種を受けていないか、免疫を十分に獲得できていない可能性のある人たちです。
風疹の感染力はとても強く、インフルエンザの2~4倍と言われています。
ただし、「三日ばしか」という別名のとおり、通常、感染しても症状は比較的軽く、数日で完治します。まったく症状が出ない人もいます。
一度感染すると生涯に渡り免疫ができます。風疹の最大の問題は、妊婦の感染です。
妊婦が感染すると、赤ちゃんに難聴・心疾患・白内障などの障害が生じる可能性があり、初期ほどその確率が高く、妊娠1カ月で風疹に感染するとなんと50%以上の確率で赤ちゃんに障害が生じます。

「妊婦に風疹を感染させない」ということが、風疹の予防接種の最大の目的なのです。

今まで、各自治体では、風疹の抗体検査やワクチンに補助金を出すなどの対策をとってきました。
しかし、

「自分は妊娠しないから関係ない」
「かかっても重症になるわけではない」
「ワクチンはお金がかかる」
「わざわざ受診するのはめんどくさい」

など、理由はさまざまですが、なかなか接種率が上がりませんでした。

そこで厚生労働省は2019年4月からの3年間、特に抗体保有率が低い現在39~56歳の男性に対し

・タダで
・日本全国どこでも
・会社員の場合は、会社の健診のときに
・自営業者の場合は、40歳以上の特定健診のときに

抗体検査が受けられるという対策を実施します。

これはすごいことです。

健診の「ついでに」ってとこが素晴らしい。
厚労省がんばりました!

みんなで赤ちゃんを風疹から守りましょう!

参照:

『先天性風疹症候群で亡くなった娘の宿題 同じ思いをする親子を二度と出さないために』←先天性風疹症候群で娘を亡くされた方の体験談。

NHK「ストップ風疹~赤ちゃんを守れ」←自分の風疹危険度が分かります。

厚生労働省『風疹に対する追加的対策』

『風疹流行止まらず、2週連続で患者100人超』毎日新聞 医療プレミア2019年3月18日

『風疹の予防接種、男性3年無料に 免疫ない39~56歳』朝日新聞デジタル2018年12月11日11時11分

『「風疹の記憶」に要注意 半数に抗体なしの恐れ』毎日新聞 医療プレミア 

寿命を縮める「超加工食品」

毎日新聞の医療プレミアに掲載されたコラム「大人気だが寿命を縮める?「超加工食品」とは」をご紹介します。

「超加工食品」とは、調理しなくても簡単においしく食べられるように加工された食べ物のこと。
ハンバーガー、チキンナゲット、ソフトドリンク、チョコレートなどなど。

2009年にブラジル、サンパウロ大学のカルロス・モンテイロ教授らの研究チームが、新しい食品の分類法を提案しました。

食品が加工されている程度や性質、目的により分類する方法です。

例えば、生の鶏肉を家で調理したものと出来合いのチキンナゲットでは健康への影響が異なるのに、同じ分類になる従来の方法では、それが分からないという指摘です。

この分類法は最初のものに改良が重ねられ、現在では世界保健機構(WHO)など国連機関でも採用されています。

その分類とは、食品を下記の4つのグループに分けるものです。

(1)未加工、または加工が最小限の食品

(2)台所にあるような調味料など (オイル、塩、砂糖、スパイスなど)

(3)加工食品 (豆腐、チーズ、漬物など)

(4)超加工食品

そして「超加工食品」。
これは、工場で高度に加工され多くの添加物が含まれる食品のことです。

今回の毎日新聞医療プレミアのコラムでは、フランス、パリ大学で行われた4万人超の大規模な疫学調査に基づく論文を解説しています。

それによると、

平均約7年間の追跡調査をした結果、602人(全参加者の1.4%)が死亡しました。そして、食事に占める超加工食品の割合(重量で計算しています)が10%増加するごとに、死亡のリスクは14%増加していました。

 この分析結果は、結果に影響を及ぼす可能性があるさまざまな要因を考慮しても変わりませんでした。具体的には、所得▽教育レベル▽体格指数(BMI)▽身体活動レベル▽喫煙状況▽総カロリー摂取量▽性別▽年齢▽配偶者の有無▽居住地(都市部か田舎か)▽アルコール摂取量▽がんや心血管疾患の家族歴、を考慮しても同じだったのです。

という、衝撃的な(ある意味予想通りとも言えそうですが)結果が出ています。

手ごろな価格で簡単でおいしく食べられる超加工食品は、魅力的な宣伝やパッケージで購買意欲をそそります。
でも、この結果は、やはり食べ物はできるだけ加工されていないものを自宅で調理することが健康にとっては良いと改めて認識させてくれますね。

『大人気だが寿命を縮める?「超加工食品」とは』毎日新聞 医療プレミア2019/3/11

不飽和?オメガ?トランス?どの脂肪酸が危ないのか

日経ビジネスで健康について様々な知識について連載している近藤慎太郎医師の最新記事をご紹介します。

今回は、脂肪酸についてです。

脂質・中性脂肪・コレステロール・不飽和脂肪酸・飽和脂肪酸・トランス脂肪酸
なんとなく分かっていても、その違いを説明するとなるとなかなか難しいこれらの違いが分かりやすく解説されています。

トランス脂肪酸については、日本人のトランス脂肪酸の平均的な摂取量は1%未満と諸外国に比べて低いということで、日本では規制の対象になっていませんが、あくまで「平均的な日本人」となっている点に注意が必要です。

さらに、ヨーロッパでは、トランス脂肪酸の摂取量が多いほど、子どもの喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の発症率が高いことが報告されているとのこと。

やはり、トランス脂肪酸は摂らないようにしたほうが良さそうです。

一方、オリーブオイルや魚に含まれる油に関しては今のところ悪い報告はなく、健康に良いとする強いエビデンスも備えています。

『不飽和?オメガ?トランス?どの脂肪酸が危ないのか』日経ビジネス 2019年1月30日

床ポカポカが高血圧、糖尿病リスクを減らす

住宅の床付近の温度が低いと、高血圧や糖尿病で通院する割合が高くなるという調査結果を国土交通省が発表しました。2014年度からの継続調査によると、床付近の温度が15度未満の住宅では、高血圧の人が1.51倍、糖尿病は1.64倍となりました。
さらに、室温が低い住宅では、骨折やねんざなどが増える傾向も見られたそうです。

室内の寒暖差による高血圧というのは、比較的よく知られていますが、室内の寒さはそれ以外にもリスクがありそうです。

まだまだ寒い日が続きます。
室内(特に床!)を暖かくしてお過ごしください。

参考記事『床ポカポカで高血圧の通院減る 室温が健康に影響』毎日新聞2019年1月29日 09時40分(最終更新 1月29日 11時31分)

インフルエンザの空気感染リスク

今シーズンはインフルエンザが猛威を振るっています。

国立感染症研究所は、全国に約五千の定点医療機関から報告される患者数の集計を行っていますが、13日までの1週間に報告されたインフルエンザ患者は前週の3倍近くにまで増加したと発表しています。
患者数の急増にともない、インフルエンザ感染は「注意」レベルから「警報」レベルに引き上げられました。

インフルエンザは飛沫感染(くしゃみや咳による感染)や接触感染(ウイルスが付着したものを触った手指から感染)によって感染すると考えられていました。
しかし、最近の研究では、インフルエンザ患者の吐く息にもウイルスの存在が確認され、患者がくしゃみや咳をしていなくてもその呼気によって感染する空気感染が起こり得るとされています。
こまめな換気

手洗いやうがいは予防に効果がないと言われたりもしますが、少なくとも接触感染を防ぐ効果はありそうです。

そして何よりも体の免疫力を上げること。
ビタミンCや緑黄色野菜をたっぷり摂り、しっかい休養をしましょう。

それでも感染したかな?と思ったら、自分のためにも周りを感染させないためにも、できるだけ自宅で静養して人との接触を避けたほうがいいかもしれません。

参照
「インフルエンザ全国で猛威」共同通信 2019/1/18 11:521/18 12:28updated

高速道路補強工事 作業員が鉛中毒の疑い

鉛中毒

今朝のNHKニュースで、高速道路補強工事の作業員が鉛中毒になっている疑いがあると報じられました。

高速道路の橋脚の劣化を防ぐために過去に塗られた塗装を剝がす際に、塗装に混ざっている鉛を吸い込んだとみられ、厚生労働省などは注意を呼び掛けています。

「高速道路補強工事 作業員が鉛中毒の疑い 東京」NHK NEWS WEB 2018年12月3日 5時04分

鉛の歴史

鉛は、実は世界で最も多くの人が影響を受けている化学物質です(2010ブラックスミス研究所調べ/カナダ)。

その歴史は古く、6000年前のローマ時代にまでさかのぼることができます。
鉛は、そのころから水道管や食器、顔料、貨幣、そして鉛から甘味料を作りワインや料理に多用していました。

日本でも、弥生時代の遺跡から鉛を製錬した後が発見されています。

中世以降も、鉛はガラスや、活版印刷、銃弾、アクセサリー、玩具などに使われてきました。

現在では南極の氷床にまで汚染が広がっている鉛ですが、その有用性から今もガラスの添加剤や鉄鋼に使われる赤い防錆剤、鉄道、ガソリンタンク、オイルタンク、電化製品に欠かせないはんだなどに使われています。また、かつて張りめぐらされた鉛の水道管は、徐々に交換が進んではいますが、いまだに各地で家庭まで水を運ぶ水道管として利用されているのです。

鉛の毒性

多くの酵素反応を阻害する鉛は、生体への毒性がきわめて強力です。鉛は、体内に吸収されるとほとんどが骨に蓄積し、その鉛が半分に減るまでに要する時間(生物学的半減期)は平均で7年といわれています。この排泄しづらさが鉛の健康被害をさらに大きくしています。
鉛は、カルシウム・鉄・亜鉛と科学的性質がとてもよく似ています。つまり、鉛はこれらのミネラルがかかわる多くの酵素の働きを妨げるのです。

日本では、平成8年に塗装メーカー団体が自主的に鉛を含む塗料の使用を禁止しています。
しかし、今回のニュースでも明らかなように、いまだにさまざまなところで使われている鉛を一気に無くすことな不可能です。

まずは正しい知識を持ち、むやみに恐れず、むやみに侮らず対応していくことが大切です。

風疹が大流行の兆し

風疹が大流行の兆しをみせています。
この事態を受けていろいろな情報が提供されていますが、ここでもおさらいしましょう。
まず、風疹は、感染力が非常に強く、十分な抗体がなければ簡単に感染する病気です。
ただし、健康な人の場合、感染しても数日間で完治します。これが「三日ばしか」の別名の由来です。妊娠初期の女性が風疹にかかると、生まれてくる赤ちゃんに、難聴、心臓棒、白内障などの「先天性風疹症候群」という障害が出るリスクが高くなります。
このことは、さまざな報道があり、広く知られています。

この発症頻度は、妊娠1カ月で50%以上、2カ月35%、3カ月18%、4カ月8%といわれています。妊娠初期ほど発症しやすく、その障害も重くなります。

「自分は妊娠しないから関係ない」「かかっても重症になるわけではない」「ワクチンはお金がかかる」「わざわざ受診するのはめんどくさい」
これは、まちがいです。

風疹で最も気をつけなくてはいけないのは「他人への感染」です。
知らないうちに風疹に感染し、自分が感染源となり、生まれてくる赤ちゃんに無用な障害を負わせることも、持病がある人に感染させれば重症化させることもあります。

「自分は関係ない」と考える人も一緒に取り組まなければ、風疹を防ぐことはできません。逆に言うと、ワクチン一本で障害を持って生まれてくる赤ちゃんを防げる病気なのです。

講談社では、人気マンガ「コウノドリ」で風疹をテーマにした3話分を、漫画配信サイト「コミックDAYS」とスマートフォンアプリで、24日まで無料公開しています。

毎日新聞では、医療プレミアの風疹特集ページを無料公開に切り替えています。
「風疹の記憶」に要注意 半数に抗体なしの恐れ』中村好見 / 毎日新聞 医療プレミア編集部<2018/10/17>

風疹の抗体検査やワクチン接種は、多くの自治体で費用の補助があります。
お住いの自治体で検索してみてください。

先天性風疹症候群の赤ちゃんを持つ『たぁたんさんの体験談

予医手帳(よいてちょう)リリースのお知らせ

予医手帳(よいてちょう)のβ版をリリースいたしました。

予防医学手帳、略して予医手帳(よいてちょう)は、ら・べるびぃ予防医学研究所が開発した健康に役立つオンラインサービスです。
スマホ・タブレット・PCでインターネットにつながっていれば、いつでも・どこからでもご利用いただけます。

カラダのデータをまとめましょう。

「今年の健診で「要観察」項目が増えた!体のこと、ちゃんと考えよう。」
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予医手帳で記録できること。

1.体重/BMI
2.血圧
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5.健康診断の結果
6.ミネラル検査の結果
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