ある日の血液、左2本は黒く、右2本は赤い。
知識では知ってたけど、実際見ると本当に違うんだなーと。
さてこの色の違いは何によるものでしょうか。
ちなみに静脈血と動脈血の違い、ではありません。すべて静脈血です。
ある日の血液、左2本は黒く、右2本は赤い。
知識では知ってたけど、実際見ると本当に違うんだなーと。
さてこの色の違いは何によるものでしょうか。
ちなみに静脈血と動脈血の違い、ではありません。すべて静脈血です。
今から約15年前、マーガリンに含まれる「食べるプラスチック」と取り上げられていたトランス脂肪酸、覚えている方もいるのではないでしょうか?
多量の摂取で動脈硬化など心血管疾患リスクを高めると報告されているトランス脂肪酸の今を調べてみたのでご紹介します。
これまで、動物性脂肪のとりすぎは人の健康に悪影響を及ぼし、植物性油脂は良いと考えられていました。
しかし、植物油を原料とする マーガリンには、その製造工程でトランス脂肪酸が生成されてしまいます。
マーガリンは油脂の硬さを調節するために、水素を添加した脂(部分水素添加油脂)を原材料の一部として使用しています。
この過程で出来るトランス脂肪酸が体に悪いのでので、食べない方が良いと問題となった背景があります。
「食べるプラスチック」といわれるようになったのは、この水素を添加する工程を「plasticize」と呼んでいたからと思われます。
ちなみに、「plastic」とは、「力を加えた時に変形してしまうもの」という意味で、本当は「柔らかいもの」を表す単語です。
結論から申し上げると現在のマーガリンには健康被害を与えるようなトランス脂肪酸は含まれていません。
過去の商品は現在のマーガリンに比べれば多かったかもしれませんが、このような報告を受けて製造会社は企業努力により、部分水素添加油脂を使わなくても、マーガリンの硬さを調節する方法を開発、一般用、業務用も大きく低減されています。データが古いため、今ではもっと低くなっているかもしません。
ミヨシ油脂株式会社様の記事も掲載いたします。
欧米などの国ではトランス脂肪酸の摂取量が多いため心血管疾患リスクが高まると報告が出されました。しかし、日本では問題になるほどの量を摂取していないことが明らかとなっています。
トランス脂肪酸は少ないから大丈夫かと思いきや、その反面トランス脂肪酸ではなく飽和脂肪酸の問題が浮上しています。
不飽和脂肪酸もトランス脂肪酸同様に摂り過ぎると心血管疾患リスクを高めることが指摘されています。
企業努力によりトランス脂肪酸を大幅に減らしましたが、その一方で、飽和脂肪酸の含有量が増えるという「トレードオフ(一得一失)」の現象が起きています。
また、飽和脂肪酸摂取量もこの問題を境に2005年頃から上昇傾向にあるので、なんらかの影響を与えているのかもしれません。
飽和脂肪酸摂取量の基準値は総エネルギー比率で7.0%ですが、20代以上の男性が8.1%、女性が8.8%と基準を超えている現状があります(令和元年国民健康・栄養調査報告より計算)。
アメリカではトランス脂肪酸を厳しく規制していますが、良いかというとそうでもないようです。
アメリカのトランス脂肪酸規制には全米酪農協会という強力な団体の圧力があったとされています(マーガリンのライバルはバターです)。
現に、トランス脂肪酸と同様に影響があるとされる飽和脂肪酸については規制されていません。
このような話題に振り回されずに、まずは上手にバランスよく、適切な量であるかに気を配り食生活を楽しみましょう。
ら・べるびぃ予防医学研究所
2021年10月12日、zoom勉強会「お水をもっと知りましょう」を開催しました。
大勢の方にご参加いただき感謝いたします。ありがとうございました。
今回は事前に質問を募集し、勉強会の中で回答しました。
このブログでは、事前にいただいたご質問と、当日いただいたご質問をご紹介します。
(ブログ掲載にあたり、一部内容を加筆修正しています)
また、水ハンドブックでは、下記の質問に該当する内容や、勉強会では話しきれなかった水についての基礎知識を掲載しています。ぜひ、ご利用ください。
Q: 水の1日摂取目安料として、よく毎日2リットルは飲まないといけないと言われますが、個体差を考えた場合、量については個々で様々ではないかと思っています。その際に考慮すべき内容や量の提案の仕方についてあれば教えてください。
➡ 水の必要量の算定方法として出納法と水の代謝回転速度を測定する方法があります。これらの方法を用いた結果によると、水の必要量は生活活動レベルが低い集団で 2.3〜2.5 L/日程度、生活活動レベルが高い集団で 3.3〜3.5 L/日程度と推定されています。しかし、その必要量を性・年齢・身体活動レベル別に算定するための根拠は、いまだに十分には整っていません。
そのため、厚生労働省では、多くのレベルを網羅しているであろう「飲み水から1日1.2Lを」を必要量や推奨量としてではなく、目安量としています。
出典:https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586571.pdf
なお、欧州心臓病学会の年次会議(ESC Congress 2021)では、1日2Lの水が心不全リスクを低下させると発表がありました。
(※すでに心不全を発症している方は、逆に水分を制限しなければいけない場合があります。)
https://nazology.net/archives/95306
Q:水の種類の個々にあった選び方について知りたい。
➡ 体に良い悪いについての判断はできないのですが、料理の種類によって向いている水はあるようです。
一般的に、硬水に多く含まれるミネラル成分は、肉の旨味を閉じ込め灰汁をよく出すため、肉を煮込むカレーやシチューなどに、一方、軟水では出汁の繊細なうまみを引き出すため日本料理に適しているといいます。
また、尿路結石の方や、その予防には、結石の形成を抑えてくれるマグネシウムやカルシウムが豊富に含まれている硬水が適しているといわれています。
https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0022/G0000634/0021
https://medicalnote.jp/contents/160324-014-FS
Q:ウォーターサーバーを選ぶ際の、良し悪しの見極め方について
➡ 装置のメンテナンス、フィルター交換など定期的にやってもらえるか。水の品質や変化がないかなどがチェック項目にあげられます。
また、上置きボトルタイプは停電でも水を使えますが、内部貯蔵タイプはポンプに電気を使用するものが多いので、停電時には使用はできません(機械により内部貯蔵水を電気なしで使用できるのタイプもあります)。
フィルターの種類などは、個人の目的と好みで問題ないと思います。
Q:浄水器でおすすめがありましたら、教えて下さい
➡ 浄水器の定義は、家庭用品品質表示法に基づき「飲用に供する水を得るためのものであって、水道水から残留塩素を除去する機能を有するものに限る」とされています。
つまり、どの浄水器でも水道水の残留塩素を除去することはできるので、それ以外の能力については、利用する水の状態や個人の目的に応じて選んでください。
なお、浄水器に義務づけられている品質表示のうち、浄水能力の内容は下記のとおりです。
遊離残留塩素
濁り(水中浮遊微粒子等の濁りを発生させる物質)
揮発性有機化合物(トリハロメタンなど)
農薬
かび臭
重金属(溶解性鉛)
Q:水を煮沸した場合のトリハロメタンについて
➡ 水道水の消毒用塩素と水中のわずかな有機物が反応してできるトリハロメタンは、発がん性の可能性がある物質として1970年代に問題になりました。
トリハロメタンとは、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4種類とその合計量である総トリハロメタンを指します。
水道法による水質基準では、生涯にわたり連続して摂取しても健康に影響が生じない水準をもって、基準値が設定されています。
クロロホルムは、トリハロメタンのなかで最も存在比率が高く発がん性の可能性が指摘されていますが、摂取されると体内の酵素によって代謝され、ホスゲンを経て二酸化炭素となり呼気中に排出されます。
水道水に含まれるクロロホルムの量はごくわずかであり、さらに、代謝・排泄がとても速いので体内に蓄積されることはないと考えられています。
それでもトリハロメタンが気になる場合は、水道水を10分以上程度沸騰させ続けトリハロメタンを揮発させることにより除去することができます。
また、浄水器によって除去することも可能です。
Q:お風呂などの塩素対策
➡ 浴槽に0.5gのビタミンC粉末を入れると浴槽内の塩素はすべて中和されます。
なお、一番風呂に入った人により塩素は中和されるので、二番目以降に入るということでもいいかもしれません。
Q:プールやー温泉水などの銅への対策
➡ プールに殺菌のために入れる銅や温泉に含まれる銅は、飲用ではないのでそれほど神経質になる必要はないかと思います。
銅の経皮吸収率については資料が見つけられませんでしたが、気になる場合は、銅と拮抗する亜鉛を十分に摂取していると銅の吸収が抑えられます。
Q:ミネラルだけでは測れない「水」の力にはどんなことがあると思われますか?
➡ 水に含まれるミネラルは、水のごく一部です。
水の役割としては、血液やリンパ液として栄養素や老廃物の運搬と排出、汗や呼気から水を蒸発させることによる体温調整、生命維持にかかせない電解質が溶け込む体液の素となるなど、「水」そのものの役割がたくさんあります。
Q:水素水というのは、某メーカーの家庭用置き型浄水器でも、ちゃんと出来るものなのでしょうか。その水と一般的な浄水器の水どちらが本当は体にいいのでしょうか。
➡ 通常の水素水は電気分解で生成されます。水素溶存計測器か試薬のメチレンブルー(マグネシウム生成は不可)で水素が溶存しているかがわかります。
1気圧で0.3ppmから1.6ppmの範囲で水素が計測できます。水素は非常に小さいので、ペットボトルでは通り抜けてしまいます。保存はアルミ容器が最も水素が抜けにくいとされています。
Q:自宅の水道水は、浄水器無しでも飲めるのか?
➡ 水道水は、浄水場を出た時点では非常にきれいで日本が世界に誇る品質のものです。
しかし、その水を運ぶ水道管は問題が多いので、まずは一度検査をすることをお勧めします。
浄水場の品質が保持されていれば、水道水をそのまま飲むことはまったく体に問題ありません。
Q:水の過剰摂取の弊害があれば教えてください。
➡ 水はほとんどの人で十分に補給されていないという統計があります。
そこで厚生労働省では「健康のために水を飲もう!」という運動を行っています。
しかし、一度に大量の水分(約1.5L以上)を摂取すると、血液中のナトリウム濃度が低下し「低ナトリウム血症」という状態になることがあります。
低ナトリウム血症は、めまいや頭痛、下痢、多尿などの症状が現れ、悪化すると死に至る場合もあります。
水中毒を予防するためには、水分を補給するときに塩分などの電解質を一緒に摂りましょう。
近年では熱中症予防がさまざまなところで推進され、水分を補給するときには電解質のミネラルを一緒に摂取する大切さも広く知られるようになってきました。
なお、スポーツドリンクは日常の水分・電解質補給には十分ですが、熱中症や、発熱や下痢、嘔吐などが原因による脱水状態、高齢者の水分補給、大量の発汗などには電解質濃度が高い経口補水液での水分補給が望ましいといわれています。
Q:ペットボトルの水の選び方について教えてください。
➡ ペットボトルの水=市販のミネラルウォーターは、品質表示のガイドラインにより4つの品名に分類されています。
・ナチュラルウォーター
ナチュラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの。
特定の水源とは、水質・水量において安定した地下水の供給が可能な単独水源のことをいいます。
・ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターは、ナチュラルウォーターのうち、地中のミネラル成分が溶け込んでいるもの。
・ミネラルウォーター
ミネラルウォーターは、ナチュラルミネラルウォーターを原水として、品質を安定させる目的などのために人工的なミネラルの調整、ばっ気(空気を水に混入させること)、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われたもの。
・ボトルドウォーター
ボトルドウォーターは、上記の3種類以外で飲むことができる水の総称です。東京都の水道をペットボトルに入れて販売している「東京水」は、中身は水道水ですがボトルドウォーターとして取り扱われます。
ちなみに、ら・べるびぃ予防医学研究所で水道水と市販のミネラルウォーターを検査したところ、水に含まれるミネラルの量は水道水の方が多いという結果が出ています。
したがって、一概にこれがいいということはなく、個人の目的やお好みで選んでください。
Q:炭酸水は体に良いのか?
炭酸水を飲んだ場合の効果について下記のようなことがいわれているようです。
・血流が良くなり、血圧が下がる(ダイエット効果もある)
炭酸水を飲むと血液に炭酸が入り血中二酸化炭素濃度が高まる。すると酸欠になった状態を回復しようと体は血流を増やし、血管を拡張させる。結果的にエネルギー消費が増え=痩せて、血圧が下がる、という論理のようです。
➡ 論文を探してみましたが、そのような論文は見つけられませんでした。
ネットでは、この効果があちこちで取り上げられていましたが、その出処となる研究について出典を明記してある記事も見つけられませんでした。
したがって、この効果については広く語られていますが、明確なエビデンスがないため分かりません。
・疲労回復
炭酸水素イオンが、疲労物質である乳酸の水素イオンを取り込み、結果的に乳酸を減少させる、という論理のようです。
➡ かつては、乳酸は疲労物質として知られていましたが、今ではそれは間違っていることが分かっています。
つまり、そもそもの前提が違うのでこの効果については懐疑的です。
・整腸効果
➡ 炭酸ガスが腸を刺激し蠕動運動を促進するといわれています。
また、海外ではお腹を壊したときに炭酸の入った飲み物でケアする国も多くあるようです。
・炭酸水は骨や歯を溶かす
➡ 骨や歯を形成するカルシウムは酸に溶けやすい性質がありますが、飲みことで炭酸水が骨に直接触れることはなく、歯については、唾液で酸が中和されるためほどんど影響はないと考えれています。
https://www.healthline.com/nutrition/carbonated-water-good-or-bad#bone-health
まとめると、炭酸水は、水分補給のほかに、シュワっとはじける爽やかな飲み口が楽しめ、整腸効果も期待できる飲料といえそうです。(ここでの炭酸水は無糖のものを想定しています)
Q:エプソムソルトは風呂釜を傷めるのか?
➡ こちらについては、風呂釜のメーカーなどにお問い合わせいただくほうが確実な回答を得られると思いますので回答を控えます。
Q:水質検査では、その水のミネラル状況もわかりますでしょうか?除去できた有害物質がわかる感じの検査なのでしょうか?
➡ 水質検査を、ら・べるびぃ予防医学研究所のおうち水ミネラル検査×2(ダブル)とすると、
おうち水ミネラル検査×2(ダブル)では、2種類の水を測定します。
したがって、検査結果を比較することで除去された物質が推定できます。
おうち水ミネラル検査×2(ダブル)では、2種類の水が検査できます。
例えば水道水と浄水器、ミネラルウォーターと井戸水など、お好きな水を2種類を検査することで普段使っている水にどの程度ミネラルや有害金属が入っているのかを比較することができます。
毎日、何気なく飲んでいる水。
同じ水でも含まれているミネラルには差があること、知ってますか?
水道水には市販のミネラルウォーターに劣らないミネラルが含まれています。
一方、鉛やカドミウム、ヒ素などの有害金属は、水を沸騰させても、氷らせても、含まれている量は減りません。
毎日使う水に何が含まれているのか、検査してみませんか?
もっとも身近な水について44ページにまとめた水ハンドブックをプレゼントしています。
2021年10月1日、関東に接近した台風16号の影響で、東京も大雨となりました。
そのときの雨を集めて測定してみました。
道路の端で雨水を集めました。
ビーカーを会社の窓際に置き窓を開けて雨水を集めていたのですが、吹き込んだ雨で建物の中がびしょ濡れになってしまい怒られてしまいました。
そこで、風で飛ばされないように賞味期限の切れた備蓄用のビスコを重しにし、道路の端に置いて雨水を集めました。
あっという間にこれくらい溜まったので測定します。
2回測定し、それぞれpHは6.08と6.03でした。ほぼ同じです。
水道水のpHの平均値は7.4なので、やや酸性です。
硬度は1.0。超軟水です。
水は、地上に落ち、岩盤や土壌のミネラルを取り込むので、雨水がカルシウム、マグネシウムをほとんど含まない超軟水なのは納得です。
参考に、上部で記載した水道水と市販のミネラルウォーターの硬度表をもう一度載せておきます。
「毛髪ミネラル検査についてお話します」も3回目を数えました。
初めて毛髪ミネラル検査を受けた方、これから受けようとしている方向けにお話しています。
ご出席者の中には博学な方もいらっしゃり、次回はもう少しマニアックな内容でお願いしますとのご要望もありました。
マニアックな座談会も別途開催できればと思っていますので、そちらもお楽しみに!
それでは、12月15日のオンライン座談会「毛髪ミネラル検査についてお話します」に寄せられたご質問にお答えします。
〇Q&A
(ブログ掲載にあたり、一部内容を加筆修正しています)
➡検査結果表のグラフが高値注意を振り切ってしまうような高値の場合は、キレーション療法などを実施している病院やクリニックの受診をお勧めします。
グラフの範囲内で高値の場合は、まず食生活をはじめ生活習慣、生活環境を見直し、解毒(デトックス)を促す栄養素を十分に補給します。
その際、必須ミネラルも有害金属と同時に排泄されてしまうので、いつもより必須ミネラルの摂取にも気を配ってください。
6か月後に再検査し、デトックスの効果を確認してください。
➡爪の白い部分は「爪半月」と呼ばれています。
爪は、爪母で作られたばかりのときは水分を多く含み不透明で白くなっています。
つまり、爪の赤ちゃんのような状態です。
これが爪半月の部分です。
それが指先に押し出されるに従い、水分が少なくなり透明になってきます。
爪半月が大きいということは、爪が伸びるのが早いということになります。
このスピードは、指に流れる血液量に影響を受け、多いと成長が早くなり、少ないと遅くなります。
一般的にこのスピードはほとんどの場合、遺伝により決まっているそうです。
ちなみに代謝速度に比例するので、加齢とともに爪半月も小さくなっていきます。
爪半月と健康についての医学的根拠はありません。以前まで爪半月が見えていたのに急に見えなくなった、などの場合は何らかの代謝が抑制されている可能性があります。そこにミネラルがかかわっている可能性はあるかと思いますが、詳しいことは不明です。
➡銅鍋でどれほど銅が漏出するかは不明ですが、銅が大量に漏出していた場合は可能性としてあり得ると思います。
➡毛髪ミネラル検査に限らず、検査は継続して受けると、より今の状態を把握できます。
今の検査結果が上昇傾向中の中の一点なのか、それとも下降傾向なのかを把握することが大切です。
検査結果に基づき生活を改善すると、約3ヶ月間は検査結果の有害金属値が上昇する傾向になります(個人差があります)。
これは、体内に溜まっていた有害金属が排泄されるようになったためです。
そこで、生活改善の結果を早く知りたいという方は3か月、デトックスされて有害金属値が下がった結果を期待するのでしたら6か月を目安に再検査をお勧めします。
特に生活状況に変化がない場合は、ご自分のカラダの現状を認識しておくために1年に1度の検査をお勧めします。
メールでもご質問を受け付けています。
お気軽にご連絡ください。
昨日、オンライン座談会「毛髪ミネラル検査についてお話します」を開催しました。
初心に帰り、毛髪ミネラル検査とは?なぜ毛髪なのか?ミネラルとは?有害金属とは?など、基本的な話をさせていただきました。
開催しておきながら不勉強で手際の良くない部分も多く申し訳ないのですが、感染拡大防止と、どこからでもご参加いただける手軽さがいいなと思っております。
今回は、26名様の方にご参加いただきました。
といっても、ちらっと画面を確認した時の人数なので、あっているか自信がありません。。
zoomって人数を記録できるのでしょうか??
それでは、昨日の座談会を振り返ります!
・ホワイトボードの文字が見にくいというご指摘をいただきました。
➡ご指摘ありがとうございます。どうやら白色が光を反射し文字が見えにくくなるようなので、黒板シートを購入しました。次回はくっきりした文字をご覧いただけるようになるかと思います。字が汚いのは、、、ご容赦ください!
・質問コーナーがかなり駆け足となってしまいました。
➡話す内容をまとめて、質問コーナーをしっかりと設けたいと思います。
(文章にするため、少し加筆をしております)
・ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査の基準値は国際的な基準値とは違うようですが?
➡毛髪中元素の国際的な基準値はありません。
ただし、水銀に関してはWHO(世界保健機構)と国立水俣病センターが毛髪中の水銀濃度による健康被害の指標を作成しています。
つまり、毛髪中の元素の基準値は、世界各国の各検査会社がサンプルを集めて作成したものです。
海外と日本では食生活、生活習慣が異なるので、日本人で制定した基準値と海外の検査会社の基準値とは異なります。
ら・べるびぃ予防医学研究所の基準値は、日本人のデータを集めて作成された日本人の基準値となります。
・坊主スタイルで毛髪を送ることができない方はどうすればいいですか?
➡短い場合でも量があれば測定できるので、バリカンなどで採取した髪の毛を数回分ためてください。
➡体毛で測定できませんか?
測定は可能ですが、基準値は毛髪によるものです。
体毛は伸びる速度や代謝されるミネラルが毛髪とは差異がある場合があります。
したがって、体毛での検査はあくまで参考値となります。
または、半年ほど前のデータとなりますが、爪ミネラル検査で行う方法もご検討ください。
・キレート点滴などによる効果
➡尿中誘発試験ではEDTA点滴は有害金属の排出が確認されています。ただし、有害金属以外のミネラルも排出が高まると考えられますので、必須ミネラルの補充が必要です。
・カルシウムとリンが高値でした。
➡カルシウムはパラドックスミネラルと言われています。
ホルモンバランスや腎機能の低下などによってカルシウムの体外への排出が過剰に起きたり、食品からのカルシウム摂取が足りなかったりして血液中のカルシウム濃度が低くなると、体は骨を溶かして血液にカルシウムを供給します。
これを「骨吸収」といいます。
そのため、体内で必要なカルシウムは不足しているのに、血中濃度や毛髪中の濃度が高くなる場合があります。
これが、パラドックスミネラルと言われる所以です。
リンについては必須ミネラルであり、肉などさまざまな食品に含まれているため不足については気にされる必要はありません。
過剰については、リン酸塩が多く使われている加工食品やスナック菓子などをよく食べる方は、リンがカルシウムの吸収を阻害する懸念がありますので摂取を控えましょう。
・お米を洗う方法?聞き取れなかったのでもう一度教えてください。
➡こちらをご覧ください。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969720368728
手順こちらに記載されています。
https://nazology.net/archives/72787
1.新鮮な水を鍋で沸騰させる(お米1カップにつき水4杯)
2.沸騰したお湯にお米を入れて5分間湯がく
3.お湯を捨て、米の水気を切る(このときにヒ素が除去される)
4.新鮮な水を通常の分量入れ直す
5.弱火〜中火で炊飯し、お米が新鮮な水を吸収するまで炊き上げる
但しこの方法は弊社で試したわけではございません。
近々、実験を行い、結果をブログ等でご報告したいと思います。
・ヒ素はどんな調理器具に含まれるのでしょうか?
➡調理器具にヒ素が含まれているというのは聞いたことがありません。
・米のヒ素についてですが、身体から排出する食材や栄養素はあるのですか?ヒ素は汗や便で出て行くのですか?
➡ヒ素は生体内での半減期は1週間から2週間ほどと他の有害金属に比べ短いです。
毛髪ミネラル検査においてはカルシウムやマグネシウムと反比例する傾向があるため、カルシウムやマグネシウムをしっかり摂ることが結果的にヒ素の排出を促すと考えられます。
・日常的に予防できることとして、避けるべき調理器具はどのようなものですか?
➡古くなったアルミの鍋などで酸・アルカリの強いものを熱すると溶出がしやすくなると考えられます。
・外でのバーベキューや落とし蓋がわりにアルミホイルを使うことはどうでしょう?
➡アルミニウムの溶出が考えられます。頻繁な使用はお勧めしません。
・アルミニウムでお魚を焼くのも、アルミ摂取になってしまいますか?
➡アルミニウムの溶出が考えられます。
熱の温度が高いほど、また調理時間が長いほど食材のアルミニウム値が上昇します。
・ホッカイロからの皮膚吸収などはどうですか?
➡申し訳ございませんが、わかりません。
・酵素ジュースの話のところで、たんぱく質は熱を加えると変質するとの事ですが、過熱した魚(煮魚や焼き魚)ではたんぱく質が摂れないということでしょうか?
➡タンパク質は摂取できます。
タンパク質は問題ありませんが、加熱するとほとんどの酵素は、酵素として代謝を促す働きが失活します。
市販されている酵素ジュースは清涼飲料水のため、衛生上、熱処理を行わなければならないため、酵素の働きが失活していると考えられます。
ただし、酵素ジュースは作る際に多くの野菜や果物から作るため、酵素以外の栄養素を補給するための栄養ドリンクとして摂る分には良いかと思います。
「酵素が働いて~」や「体内の酵素を増やす~」などという広告のうたい文句は正しくありません。
・ナトリウムとカリウムが異常に多かったのですが、それぞれは逆相関の量的関係にありそうなのに、不思議です。どうしてなのか、、、なにか悪いことはありますか
➡異常に高い場合はストレス反応が過剰である可能性が考えられます。
・リチウムが高かったのですがどんな対策をとればいいでしょうか?
➡リチウムの汚染源を突き止めることが対策となるかと考えます。普段飲まれている飲料水や食べ物、お薬などをご確認ください。
水が疑わしければ、水の検査を行うことも可能です。
次回のオンライン座談会も奮ってご参加ください。
事前のご質問も受け付けていますのでお気軽にメールでお送りください。
この研究では日本国内の妊婦約16,000人について測定を行いました。解析の結果、妊娠28週以降の妊婦の血液中マンガン濃度高すぎたり、低すぎたりすると、男の子に限って出生体重が最大140グラムほど減収することこと、また性別に関係なく、出生時の頭囲が減少する傾向があることがわかりました。
マンガンは胎盤を保護する酵素の成分であるため、胎児に栄養を供給する胎盤の機能に影響している可能性があります。しかし、男女で差が生じた原因などについては明らかになっていません。
「エコチル調査」は血液だけでなく生活習慣や毛髪、母乳などの採取も行っていますので、今後、さらなる研究と原因が解明されることが期待されます。
出典:Newton 2019年6月号
詳細:https://www.nies.go.jp/whatsnew/20190221/20190221.html
「妊婦に風疹を感染させない」ということが、風疹の予防接種の最大の目的なのです。
今まで、各自治体では、風疹の抗体検査やワクチンに補助金を出すなどの対策をとってきました。
しかし、
「自分は妊娠しないから関係ない」
「かかっても重症になるわけではない」
「ワクチンはお金がかかる」
「わざわざ受診するのはめんどくさい」
など、理由はさまざまですが、なかなか接種率が上がりませんでした。
そこで厚生労働省は2019年4月からの3年間、特に抗体保有率が低い現在39~56歳の男性に対し
・タダで
・日本全国どこでも
・会社員の場合は、会社の健診のときに
・自営業者の場合は、40歳以上の特定健診のときに
抗体検査が受けられるという対策を実施します。
これはすごいことです。
健診の「ついでに」ってとこが素晴らしい。
厚労省がんばりました!
みんなで赤ちゃんを風疹から守りましょう!
参照:
『先天性風疹症候群で亡くなった娘の宿題 同じ思いをする親子を二度と出さないために』←先天性風疹症候群で娘を亡くされた方の体験談。
NHK「ストップ風疹~赤ちゃんを守れ」←自分の風疹危険度が分かります。
『風疹流行止まらず、2週連続で患者100人超』毎日新聞 医療プレミア2019年3月18日
『風疹の予防接種、男性3年無料に 免疫ない39~56歳』朝日新聞デジタル2018年12月11日11時11分
毎日新聞の医療プレミアに掲載されたコラム「大人気だが寿命を縮める?「超加工食品」とは」をご紹介します。
「超加工食品」とは、調理しなくても簡単においしく食べられるように加工された食べ物のこと。
ハンバーガー、チキンナゲット、ソフトドリンク、チョコレートなどなど。
2009年にブラジル、サンパウロ大学のカルロス・モンテイロ教授らの研究チームが、新しい食品の分類法を提案しました。
食品が加工されている程度や性質、目的により分類する方法です。
例えば、生の鶏肉を家で調理したものと出来合いのチキンナゲットでは健康への影響が異なるのに、同じ分類になる従来の方法では、それが分からないという指摘です。
この分類法は最初のものに改良が重ねられ、現在では世界保健機構(WHO)など国連機関でも採用されています。
その分類とは、食品を下記の4つのグループに分けるものです。
(1)未加工、または加工が最小限の食品
(2)台所にあるような調味料など (オイル、塩、砂糖、スパイスなど)
(3)加工食品 (豆腐、チーズ、漬物など)
(4)超加工食品
そして「超加工食品」。
これは、工場で高度に加工され多くの添加物が含まれる食品のことです。
今回の毎日新聞医療プレミアのコラムでは、フランス、パリ大学で行われた4万人超の大規模な疫学調査に基づく論文を解説しています。
それによると、
平均約7年間の追跡調査をした結果、602人(全参加者の1.4%)が死亡しました。そして、食事に占める超加工食品の割合(重量で計算しています)が10%増加するごとに、死亡のリスクは14%増加していました。
この分析結果は、結果に影響を及ぼす可能性があるさまざまな要因を考慮しても変わりませんでした。具体的には、所得▽教育レベル▽体格指数(BMI)▽身体活動レベル▽喫煙状況▽総カロリー摂取量▽性別▽年齢▽配偶者の有無▽居住地(都市部か田舎か)▽アルコール摂取量▽がんや心血管疾患の家族歴、を考慮しても同じだったのです。
という、衝撃的な(ある意味予想通りとも言えそうですが)結果が出ています。
手ごろな価格で簡単でおいしく食べられる超加工食品は、魅力的な宣伝やパッケージで購買意欲をそそります。
でも、この結果は、やはり食べ物はできるだけ加工されていないものを自宅で調理することが健康にとっては良いと改めて認識させてくれますね。
今回は、脂肪酸についてです。
脂質・中性脂肪・コレステロール・不飽和脂肪酸・飽和脂肪酸・トランス脂肪酸
なんとなく分かっていても、その違いを説明するとなるとなかなか難しいこれらの違いが分かりやすく解説されています。
トランス脂肪酸については、日本人のトランス脂肪酸の平均的な摂取量は1%未満と諸外国に比べて低いということで、日本では規制の対象になっていませんが、あくまで「平均的な日本人」となっている点に注意が必要です。
さらに、ヨーロッパでは、トランス脂肪酸の摂取量が多いほど、子どもの喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の発症率が高いことが報告されているとのこと。
やはり、トランス脂肪酸は摂らないようにしたほうが良さそうです。
一方、オリーブオイルや魚に含まれる油に関しては今のところ悪い報告はなく、健康に良いとする強いエビデンスも備えています。
室内の寒暖差による高血圧というのは、比較的よく知られていますが、室内の寒さはそれ以外にもリスクがありそうです。
まだまだ寒い日が続きます。
室内(特に床!)を暖かくしてお過ごしください。
参考記事『床ポカポカで高血圧の通院減る 室温が健康に影響』毎日新聞2019年1月29日 09時40分(最終更新 1月29日 11時31分)