ストレス
ある程度のストレスは、人に意欲や活力を与えますが、持続的なストレスや強いストレス下にあると体力や気力を消耗させます。また、免疫機能を抑制しガンやアレルギーなどを発病するリスクを高めます。ストレスにより崩れたホルモンバランスをミネラルによって補い、疾患のリスクを軽減することができます。
副腎皮質ホルモンとの関係
持続的なストレスや強いストレスは副腎皮質ホルモンのバランスを崩しコーチゾルといわれるストレスホルモンを分泌します。コーチゾルは免疫力を抑制するといわれ、消化不良や吸収不良、アレルギー、動脈硬化、高血圧、低血糖、喘息、胃炎、潰瘍など多くの疾患のリスクを高めます。
副腎皮質ホルモンは腎臓の隣にある副腎の周囲にある副腎皮質から分泌されています。
副腎皮質ホルモンの分泌量と主な症状
副腎皮質ホルモン | 生理作用 | 主な症状 |
分泌過剰 | ストレスに抵抗してコーチゾル高分泌 | 興奮しやすい、神経質、動悸血圧上昇、食欲増進、便秘 |
分泌適量 | ストレス緩和 | 健康維持 |
分泌減少 | 副腎の疲弊、ホルモン分泌が低下 | 無気力、疲労感、不眠、偏頭、痛活力・食欲低下、アレルギー |
副腎皮質ホルモンとミネラル
副腎は電解質ミネラルといわれる、ナトリウムやカリウムのバランスを整える機能があります。しかし、強いストレスの影響下にあると、これらのバランスが崩れストレスからくる様々な症状を引き起こします。
「毛髪ミネラル検査」では毛髪中のナトリウムとカリウムがともに高い場合、身体がストレスに戦っている状態(副腎ホルモン分泌過剰)、またナトリウムとカリウムがともに低い場合、身体がストレスにより疲弊している状態副腎ホルモン分泌減少)と考えます。
このような傾向は「毛髪ミネラル検査」を受けて頂いている方々の多くに見受けられ、最近ではお子様にも同様の傾向が見られるため危惧しています。
ストレスを軽減させるミネラルやその他栄養素
このようなミネラルや栄養素は副腎皮質ホルモンのバランスを整え、ストレスから身体を守ります。
ストレスを軽減させるミネラルやその他栄養素
栄養素 | 生理作用 | 多く含む食品 |
マグネシウム | 筋肉、神経の緊張緩和 | かぼちゃの種、玄米、きな粉、豆腐、田作り、そば、小麦胚芽 |
亜鉛 | 免疫機能向上、アレルギー緩和 | 牡蠣、うなぎ、牛・豚赤身、ほたて、かぼちゃの種、ココア |
ビタミンC | ストレス中尿中排泄増加 | 赤ピーマン、ブロッコリー、芽キャベツ、キウイ、柑橘類全般 |
パントテン酸 | 副腎を刺激しコーチゾル生成 | 鶏レバー、子持ちカレイ、納豆、ささみ、たらこ、鮭、アボカド |
葉酸 | アドレナリン生成に必要 | 鶏・豚・牛レバー、マンゴー、とうもろこし、枝豆、あさつき |
メチオニン | アドレナリン生成に必要 | 鶏・豚・牛・羊肉、全粒小麦、レバー、さんま、鮭、納豆、卵 |
フェニールアラニン | アドレナリン製造原料 | 鶏肉、さんま、チーズ、白花豆、凍り豆腐、ごま、アーモンド |
カルニチン | エネルギー生産に必要 | ラム肉、牛肉、赤貝、牡蠣 |
ユビキノン(CoQ10) | エネルギー生産に必要 | まいわし、さば、あじ、ぶり、豚・牛(肉・レバー)、くるみ |