スレオニン


    スレオニンは1935年に20種類のアミノ酸のうち最後に発見された比較的新しい物質で、読み方の違いによりトレオニンとも呼ばれています。
    一般的にスレオニンは脂肪の蓄積予防や成長を促すアミノ酸と言われています。これについてはラットを用いた実験においてスレオニンが血漿と肝臓のコレステロール濃度の調節に関与しているとの報告や、ネズミを用いた実験において成長期のネズミにリジンとスレオニンを添加した飼料を与えると成長するが添加しない場合は一向に成長しないとの報告があるため、ヒトにおいてもスレオニンは脂肪の蓄積予防や成長に必要なアミノ酸と言われるようになったと考えられます1-2)
    スレオニンは穀物に少ないため、リジンとともに畜産飼料用に添加し成長を促することで生産性を強化したり、不足しがちなアミノ酸を添加することで栄養を強化した強化米の研究などにも利用されています。


    参考資料

    1. 米食飼育ラットの血漿コレステロール濃度におよぼすリジン, スレオニンの影響. 日本栄養・食糧学会誌. 1987;40(2):137-140.
    2. 財団法人 日本食肉消費センター. http://www.jmi.or.jp/









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