必須アミノ酸


    ヒトの身体を構成する20種類のアミノ酸のうち体内で生合成できない、もしくは十分な量を生合成できないものが必須アミノ酸とされ、バリンやロイシン、イソロイシンなど9種類のアミノ酸をさします。
    必須アミノ酸はバランスよく摂取することが重要でアミノ酸スコアが参考になります。アミノ酸スコアとは食品中のたんぱく質の品質を評価するための指標で、基準となる必須アミノ酸パターン(FAO/WHOなどによる合同委員会が基準としたアミノ酸評点パターン)と各食品のタンパク質中の比率を比較し、100%未満のアミノ酸(制限アミノ酸)を調べます。そして、最も数値の低いアミン酸(第1制限アミノ酸)の数値を評価する方法で化学的評価法とも呼ばれています。
    この際、よく使用される表現に「アミノ酸の桶」という考えがあります(図1.参照)。これは桶をひとつの食材、桶板1枚1枚を必須アミノ酸に例え、1枚の板が短い場合、いくら水を入れても満水にならない状態となり水が溢れることを表します。つまり、アミノ酸が1種類不足すると不足した必須アミノ酸の量に合わせて利用されるため、単一の食材を摂取し続けることで体内バランスが非常に悪くなることを表現しています。従って、いろいろな食材をバランスよく摂取し、必須アミノ酸の利用効率を最大限生かすことが必要となります。


    図1 「アミノ酸の桶」理論

    「アミノ酸の桶」理論


    BCAA


    BCAA(Branched Chain Amino Acid:分岐鎖アミノ酸)とは必須アミノ酸のうち、その構造が枝分かれしたような分子構造を持ったバリン・ロイシン・イソロイシンの3つのアミノ酸の総称のことです。

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    スレオニン


    スレオニンは1935年に20種類のアミノ酸のうち最後に発見された比較的新しい物質で、読み方の違いによりトレオニンとも呼ばれています。

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    トリプトファン


    トリプトファンは他のアミノ酸に比較して食品中の含有量が低いアミノ酸ですがナイアシン(ビタミンB3)やセロトニンを生合成する際の前駆体として重要な働きをしています。

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    ヒスチジン


    ヒスチジンは乳幼児において必須とされていましたが現在では成人でも必須となっているアミノ酸でアレルギー疾患を引き起こすヒスタミンの起源物質でもあります。

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    フェニルアラニン


    フェニルアラニンは脳内で神経伝達物質を生合成するために必要なアミノ酸です。

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