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ら・べるびぃ予防医学研究所




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小児における毛髪中アルミニウムの異常な蓄積

High Accumulation of Aluminum in Hairs of Infants and Children

Yasuda H. et al.: Biomed. Res. Trace Elem. 19: 57-62 (2008)

要約

この論文は、1720名の小児の検査データに基づき、小児が高濃度のアルミニウム汚染に曝されていることを示唆している。アルミニウムの体内蓄積量を評価するために、頭髪中アルミニウム濃度を誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)を用いて測定した。小児の毛髪中アルミニウム濃度の幾何平均値は、0-3歳と4-9歳の男児で10.4と11.1μg/g(ppm)、女児で11.8と10.5ppmであった。これらのレベルは成人レベル(男女それぞれ3.8と4.0ppm)よりも有意に高く(p<0.0000)、凡そ3倍高かった。50ppmを越える高値を示した小児は10名であり、最高値は5歳男児の116.8ppmであった。
現代社会で汎用されているアルミニウムは、幼年世代に危険性の高い有害金属として監視すべきであり、小児への影響を究明することが肝要である。

原文(英語)はこちら